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第1回フィリップ・トマス氏(カンヌ国際広告祭CEO)インタビュー

第55回カンヌ広告祭がスタートした。
今日から、大小6つの上映会場で、フィルム部門やチタニウム&インテグレーテッド(統合キャンペーン部門)の出品作のスクリーニングが行われている。 今日の注目の一作は、のちほど石井うさぎさん(博報堂/制作ディレクター)にレポートしていただくこととし、まずは各カテゴリーのエントリー状況を見ておきたい。


今年のエントリー数 ※括弧内は昨年のエントリー数

サイバー部門

2757(2711)

デザイン部門

1126( ー )

ダイレクト部門

1697(1689)

フィルム部門

4626(4474)

メディア部門

2000(1661)

アウトドア部門

5842(5758)

プレス部門

7442(6984)

プロモ部門

1103(786)

ラジオ部門

1259(1273)

チタニウム&

インテグレーテッド部門

432(324)

合計

28284(25660)



それぞれのエントリー数を比較しておきたい。トータルのエントリー数は28284点となり、昨年より約2500点(約10%)の増加(昨年は25660点)。 カンヌがさらに巨大な広告祭に成長していることが見てとれる。

もっとも注目を集めるフィルム部門は、この5年くらい減少傾向が続いていたが、今年は4474点から4626点と微増。前回のインタビューで、 フェスティバルCEOのフィリップ・トマス氏も語っていたが、これはネット上で公開されるバイラルCM(携帯CM、インタラクティブCM。 つまりテレビCM以外の広告映像)を、今年からフィルム部門のエントリーとして認めたことが大きいだろう。

昨年、主にネット上でブレイクしたDOVE「EVOLUTION」が、グランプリになったことも受けての判断だというが、もしかすると、これはフィルム部門の縮小を食い止める英断だったかもしれない。 メディア部門とチタニウム&インテグレーテッド部門のエントリー増も、クロスメディア化の進む、世界の広告のいまを反映するものと言えるだろう。

今年新たに、デザイン部門が新設されたところもポイントのひとつ。この部門の日本からの審査員は、永井一史氏(HAKUHODO DESIGN)。

フィルム部門を始め、気になるグランプリの予想だが、今年は例年のように「これが来る!」という確たる下馬評があまりないようだ。 あえて注目作を挙げると、キャドバリー「ゴリラ」などは有力視されている。


しかし、現状その予測についてはなんとも言い難い。アウトドア部門の審査員を務めるインドのプラッソン・ジョシ(昨年話題になった「HAPPYDENT PALACE」のCD。 昨年の「広告批評」10月号にも登場)は、「ほかの広告祭にないカンヌのオリジナリティは、予定調和に終わらないところ。 サプライズがその魅力だ」と語っているように、今年は特にダークホースが出てきてもまったくおかしくない状況である。

フィルム部門の審査委員長クレイグ・デイビスが、「今年はエモーションを最優先の審査基準にしたい」と語っているのも気になるところだ。

明日(日本の月曜深夜)はプロモ部門とダイレクト部門の発表がある。


編集部 河尻亨一


石井うさぎ

今日は朝からずっとチタニウム&インテグレーテッドライオンの上映を見ています。ひとつとっても面白くて(ある意味下らない)作品を紹介したいと思います。
カナダの作品でシュレッディーズという名前のシリアルブランドからでた新商品。「今までのシュレッディーズは真四角。でも今度のものはなんと! ダイヤモンド型!」というふれこみのもの。
でもよく見ると、四角いシュレッディーズを45度回転させただけ! 大笑いしました。しかも、まじめにグループインタビュー調査で、 普通のシュレッディーズと45度回転させたダイアモンド・シュレッディーズを食べ比べて、どちらの味が好きかと質問。 一般のリアルな生活者が「ダイアモンドの方がサクサクしていておいしい」と答えちゃったり。文字で説明するとなんとも普通に聞こえてしまうので、ぜひウェブをご覧ください。


http://www.diamondshreddies.com/

石井うさぎ(博報堂/制作ディレクター)


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