http://www.canneslions.com
カンヌ速報 part3 (6月23日)
●フィルム部門
グランプリはUNILEVER「EVOLUTION」(Ogilvy & Mather,Toront)。
内容については前回も触れましたが、下馬評通りの結果と言えそうです。
「EVOLUTION」はサイバー部門でもグランプリを獲っており
まさに今年のカンヌを代表する“顔”となりました。
ゴールドは計13作品。
COCA-COLA「VIDEO GAME」(Wieden+Kennedy,Portland)
VOLKSWAGEN「Safe happens.」シリーズ(Crispin Porter+Bogusky,Miami)
など
力作揃いですが、参加者からは「例年に比べると全体的にパワーダウンした印象がある」
という声も出ていました。
結果はシルバーでしたが、TELECOM「BALD」シリーズ(Santo,Buenos Aires)には会場が爆笑。
毛髪のない男がウェブで、「このサイトに一人来てくれるたびに、僕の髪が一本増えるんだ」と
視聴者に呼びかけるところをそのままCMにするアイデア(実際シリーズが進むにつれてふさふさになる)と
哀れみをまったく感じさせない男の語り口のあまりの可笑しさに
「なんでこれがシルバーなんだ?」の逆ブーイングまで巻き起こる有様でした。
毛生え薬の広告ではなく、ブロードバンドをPRするアルゼンチンのCMです。
日本からは松下電器産業「オキシライド電池」(博報堂)がブロンズを受賞。
プロモライオンに続いて二つ目の受賞です。
もう少しで賞に手が届いた
日本のショートリスト(一次通過)は以下の通り。
・ミエライス(電通中部)
・トヨタ自動車「Meet」(電通)
・ナップスタージャパン(電通)
・コナミ「ウィニングイレブン」(博報堂)
・FUJI XEROX「ビジネスソリューションズ」(TUGBOAT)
●チタニウム&インテグレーテッド
チタニウム&インテグレーテッドはインテグレーテッド(統合キャンペーン)部門とチタニウム部門の二つに分かれています。
インテグレーテッドのグランプリは、UNILEVER「AXE3」キャンペーン(Vegaolmosponce,Buenos Aires)
チタニウムのグランプリが、BURGER KING「XBOX KING GAMES」キャンペーン(Crispin Porter+Bogusky,Miami)でした。
「XBOX KING GAMES」は、BURGERKINGが
XBOX用のゲーム(もちろんその中にはBURGER KINGの商品やキャラが登場)を作って
それを本格的にPRしていくというキャンペーンですが
発想自体はそれほど目新しいものではなく、 未来の広告のあり方を予感させる「フレッシュアイデア」に与えられる チタニウムにふさわしくないのではないか、 という意見も聞かれました。
(ちなみに昨年この賞を獲得したのは、日本のデザインバーコード)
同部門の審査員長を務めたアレックス・ボガスキーが主催するCP+Bのエントリー作ということや
ただの受賞に留まったNIKE+(iPodを用いたデジタルトレーニング)の事前の下馬評の高さを考えると
すっきりしない結果とも言え、今後議論の余地がありそうです。
(2004年以降、BURGER KINGがやってきた様々なチャレンジングな試みを総合的に評価した とは言えるかもしれませんが)
●Best Advertiser of the Year
「Best Advertiser of the Year」はHondaが受賞。
「Cog」篇(03年ゴールド受賞)や「Grrrrr」篇(05年グランンプリ)など
ここ数年、カンヌで評価の高かったHondaのCMを一本にまとめた映像が流されると、壇上にASIMOが登場。
お礼のスピーチを披露して会場を沸かせました。
「広告批評」では、今年も11月号で「世界のコマーシャル」を特集する予定。
カンヌの話題作の紹介のほか、受賞者や審査員へのインタビューなど盛りだくさんの内容です。
お楽しみに。
このウィンドウを閉じる